中畑氏、絶好調男の決意…たちあがれ日本から比例出馬(スポーツ報知)

 プロ野球巨人で選手、コーチとして活躍した中畑清氏(56)が11日、都内ホテルで会見し、今夏の参院選に新党「たちあがれ日本」の比例代表候補として出馬することを正式表明した。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(74)=報知新聞社客員=らの激励を受け、野球界から政界への転身を決意。キャッチコピーは、中畑氏らしく「GNO(義理・人情・思いやり)」と明らかにした。絶好調男が、「青少年育成」をテーマに掲げ、夏の戦いで場外ホームランを狙う。

 バットをマイクに持ち替え、絶好調男が立ち上がった。「2アウト満塁、カウント2―3で追い込まれて打っちゃったかな。ホームラン? センター前ヒットにしときましょう。まだまだ先は長いから」。中畑氏は、参院選を2か月後に控えた心境を、打席での緊張感に例えて語った。

 巨人の元看板選手の政界進出。この日はスーツに黄色のネクタイで登場し「現役時代からひまわりの色が自分に一番合ってた。今日のラッキーカラーも黄色だった」自民党から比例代表で出馬する堀内恒夫氏(62)は巨人カラーのオレンジ色のネクタイで臨むが、中畑氏は「黄色で明るさを前面に出したい。阪神の色かな」と爆笑を誘った。

 キャッチフレーズには中畑氏の個性が表れた。「GNO」。「義理、人情、思いやり。あと、『O』は親、友人、恩師への恩返しの心がある。最近希薄になってきているので不安に思っていた」。人生の基本理念として長年にわたり心に秘めてきた3文字だ。報道陣から「ジャイアンツ、長嶋、王では?」と聞かれ「うまい。2人にあこがれて野球やったから、そうとらえてくれてもいいね」とノリノリだ。

 既に1993年の衆院選には新進党から出馬要請を受けた経験があるが、今回の政界進出の裏には2人の恩師の後押しがあった。4月末から相談した長嶋氏には「自分で決めたなら、政治の世界で大いに羽ばたいてこい」と励まされ「勇気100倍になった」。母校の駒大野球部・太田誠前監督(73)にも「スポーツ界から政界で仕事ができるチャンスがあるならやるべき」と言われ、決断した。「戦い方には無知だけど、全国を歩いてきた経験を生かしたい」。同席した平沼赳夫代表(70)は「野球で培った闘魂に期待したい」。与謝野馨共同代表(71)も「人柄、熱心さ、真剣さがすばらしい」と期待を寄せた。

 スポーツ界からも有名人が乱立する参院選。民主党比例代表で出馬の女子柔道・谷亮子(34)とは、出馬を表明した10日に電話で連絡を取り「党は違っても、出来れば一緒に仕事しよう」と共闘を誓った。また、堀内氏については「敵対意識はない。先輩なので一緒に頑張りたい」と語った。

 スポーツマンらしく、青少年育成、スポーツ省設立をテーマに掲げる。04年のアテネ五輪で日本代表を指揮した経験から「五輪、W杯と国民が一つになる時、国がもっとサポートするべき」と、政府レベルでの支援の重要性を強調。「『お祭り男』と呼ばれたが、お祭りじゃなく命懸けで頑張る」。巨人の主軸を打っていた時代と同じく、燃える目をしてこう言い切った。

 ◆中畑 清(なかはた・きよし)1954年1月6日、福島県生まれ。56歳。安積商(現帝京安積)、駒大を経て、75年ドラフト3位で巨人入団。13年間の現役生活で1294安打、171本塁打、通算打率2割9分。82年から7年連続で一塁手としてゴールデングラブ賞に輝く。89年の引退後は主に野球解説者。93、94年は巨人打撃コーチを務めた。04年アテネ五輪では、日本代表のヘッド兼打撃コーチとして銅メダルを獲得。愛称は「絶好調男」。

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