大津波警報、「適切」6割=意識高いが怖さ過小評価−東大(時事通信)

 日本人の多くは津波に関する基本的な知識を持っているものの、危険性の認識は十分とはいえないことが、チリ大地震による津波を機に東大地震研究所が実施したインターネット調査で分かった。気象庁の大津波警報発令は、6割以上の人が適切だったと評価した。
 調査は5日から7日にかけて実施。全国の20代から60代以上まで各年代の男女206人ずつ、計2060人の回答を集計した。
 「地震発生と津波発生に関連があるか」「外国で発生した地震の津波が日本まで到達することがあるか」などは95%程度が正答。一方、太平洋を伝わる時の速度「ジェット機程度」、沿岸に近づくと速度が「遅くなる」の正答率はそれぞれ23%、13%にとどまった。
 「第1波だけでなく第2波、第3波と来ることがある」の正答率も95%に上ったが、3人に1人は今回の報道などで初めて知った人だった。
 危険と思う津波の高さは、1メートル以上(36%)、3メートル以上(19%)など、1メートル以上とする回答が約6割を占め、立っているのが困難となる「50センチ以上」は30%だけだった。
 大津波警報は「適切だった」が63%、「必要以上に不安をあおった」は24%。「もっと注意を呼び掛けるべきだった」も5%あった。
 調査を実施した大木聖子助教は「日本人は基本的な知識を有しているが、50センチでも危険だともっと認識してほしい」としている。 

【関連ニュース】
【特集】2010年チリ大地震〜M8.8の巨大地震〜
【特集】ハイチ大地震取材体験記〜被災地の1週間〜
〔写真特集〕ハイチ大地震
〔写真特集〕2010年チリ大地震〜日本にも津波〜
日赤が医療チーム派遣=チリ大地震

歌詞をつぶやいたら利用料?(産経新聞)
<福岡市>「観光資源」「邪魔」…天神を彩る観光資源「屋台」どうする? 新組織で協議へ(毎日新聞)
バックネット倒れ母子重傷=強風か、野球見学中下敷き−神奈川(時事通信)
<証券等監視委>IT関連会社に虚偽記載の疑いで課徴金勧告(毎日新聞)
雑記帳 豊後水道の魚は“億ション”暮らし 大分・津久見(毎日新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。